my little science room

お家でできる科学実験・遊び・STEM教育、子どもの疑問、謎解き、子どもとのお出かけについて、書いています。

【夏休みの宿題】アサガオを顕微鏡で観察してみました~3000円以下で買える、顕微鏡に感動【自由研究】

夏休みの日曜日。
1年生の息子と、夏休みの定番朝顔の観察日記を作成中です。 今日は一歩踏み込んで、いろんな感触のアサガオの表面を 顕微鏡で観察してみましたのでご紹介します。
観察を行ったのは 8月。
すでにタネができているものもあり、花が咲いているものもあり、という様子のアサガオを観察しました。

まずは肉眼で観察して、手で触り心地を確かめる

葉っぱ

「さわりごこちがふわふわしてる」
アサガオは、茎・葉・ガクなどに産毛のような白っぽい毛が生えています。

花のおしべ、めしべ

おしべ5本、めしべ1本が目で確認できました。 花には少し花粉がついていました。

では、顕微鏡で観察

今回観察に使ったのは、こちら。
PCにUSBでつなぐことができ、写真撮影も可能な優れものです。
(これが3000円以下で手に入るなんて、すごい! と思います。)

2020年04月追記
今はwifiで接続できるタイプもあるようです。

葉っぱ

こちらは葉を裏から観察したところ。

太いラインが葉の中央の葉脈です。
葉脈に沿って、毛が生えていることがわかりました。

どんなところに毛が多い?

どんなところに毛がたくさん生えているかいろいろな箇所を観察したところ……
葉の外側やクキ、ガクに多いことがわかりました。

葉っぱのはしっこ

葉の縁に、毛がたくさん生えています。

こちらはガク。

花のまわりにはかなり密集して毛が生えています

なぜ、毛が生えているの?

なぜ朝顔には産毛が生えているのでしょうか。
調べてみたところ 「アブラムシなどの 小さな虫が 登りにくくなるように」だそうです。
朝顔の産毛の長さは 朝顔の 天敵である 虫たちの サイズと同じぐらい。
このくらい長さの産毛が生えていることによって アブラムシたちは朝顔の葉っぱや茎を登りにくくなるそうです。
想像してみると、私たちも背丈と同じくらいの草が生えている中は歩きにくいですよね。
歩きにくいところまで葉や花を食べに行くのは大変なので、毛が生えていることによって、朝顔は虫たちに葉っぱや花が食べられることを防ぐことができるようです。

※参考

jspp.org

jspp.org

毛が密集しているところは、特にたべられたくないところを守る関所のようの役割を果たしているようです。 葉っぱの淵は外縁で葉を守る、城のお堀なのかもしれません。 そしてガクは花を守るためにたくさんの毛が密集して生えているようです。

次は おしべとめしべの様子を見てみました

おしべ

こちらがおしべ。 つぶつぶした丸い小さな花粉がたくさんついています。

めしべ

こちらがめしべ。(手前側)
おしべは細長い形でしたが、めしべは丸くて中央に割れ目があります。
(息子曰くおしり)
めしべの表面にもつぶつぶした丸い小さなまるいものが見られました。
すでに受粉しているようです。

顕微鏡で観察することで、「さわりごこち」と「見た目」とつながり、なぜ場所によりさわりごこちがちがうのかがわかりました。
ふわふわしているのは、毛が生えているから。
毛が生えているのは、虫よけのためだったのですね。
そして、1年生にとっては、おしべ・めしべは「初めて」知るものだったようです。

以上、顕微鏡を使った一歩踏み込んだアサガオの観察をご紹介しました。
顕微鏡はアサガオの観察以外にも色々楽しめますので、いろいろなものへの興味を引き出すきっかけにお勧めです。

本記事で使ったのはこちらのUSBでPCにつなぐタイプです。

そのほか、スマホにつなぐタイプや、

ディスプレイとセットのものもあるようです。

どれも昔に比べればかなりお手軽な価格で買えるようになっていて、感動です。