my little science room

お家でできる科学実験・遊び・STEM教育、子どもの疑問、謎解き、子どもとのお出かけについて、書いています。

チリメンモンスターってなに? ~お家でできる海の生き物探し「チリメン探し」をやってみました。

先日「チリメンモンスターを探そう」というイベントに参加しました。

本記事は、小学生の自由研究ネタとして取り上げられることも多い「チリメンモンスター」について書いています。

「チリメンモンスター」とは?

チリモンとは、「チリメンモンスター」を省略した言葉です。 ちりめんじゃこの中に入っている小さな生き物たちのことをいいます。 ちりめんじゃこは片口イワシの子供がメインですが、実際にはいろいろな生き物が混ざっています。
チリモンには、いろいろな魚のこども、タコやイカ、貝の仲間、エビやカニ、クラゲやヒトデなど、たくさんの種類があります。

詳細はぜひこちらをご覧ください。

www.chirimon.jp

チリモンが僕たちの手元に来るまで

  1. 海から救う ちりめんは海から網で救います。 最初に大きな網の目次に中位の網の目、最後に細かな網の目を通ったちりめんたちが海からすくいあげられるとのことです。
  2. 天日干し お日様の下で乾燥させます。
  3. 選別する

この中からゴミやちりめん以外のものをとりのぞきます。
選別方法にはいろいろな科学技術が使われています。
選別に使うのは、

  • 風の力(重いものや軽いもの(髪の毛)を取り除きます)
  • 磁石の力(金属を取り除きます)
  • カメラ(見た目で?のものを取り除きます)
  • 人の目(見た目で?のものを取り除きます)

などです。 ちりめんの選別の仕方

参考

www.taniguchikaisan.com

最近はカメラで画像認識をして異物を取り除く装置も使われているようです。

お店で売られているちりめんじゃこは、この後、

  • 加熱殺菌
  • 包装
  • さらなる検査

などの工程を経て私たちの食卓に運ばれます。

そして、今回チリメンモンスターを探すために集められたチリモン探し用のちりめんじゃこは、選別の工程で取り除かれたものを中心に販売されているようです。

チリメンモンスターを探しにあると便利な道具

  • チリモン

もちろん食用のちりめんじゃこを使っても良いのですが、最近選別技術が進んだためモンスターにはなかなか出会えないかもしれません。 そこで、チリメンモンスター用のちりめんを買います。
例えば、カネ上 チリモン 約200グラム 832円(2017年2月時点)を購入し、

http://tirimon.html

  • ピンセット

チリモンはちっちゃく手ではなかなかつかみづらいので。

  • 虫眼鏡や顕微鏡

ちっちゃなチリモンを拡大してみると大迫力! 今回使ってみたのはこちらです。

スマホde顕微鏡 (ブラックxピンク)

スマホde顕微鏡 (ブラックxピンク)

  • 発売日: 2014/10/10
  • メディア: おもちゃ&ホビー

  • 紙皿や白い紙

準備したチリモンをひろげるのに使います。

  • 選別したチリモンを載せる台紙

珍しい事でもに出会ったら取っておきます。

チリモン分別表

  • セロハンテープ

チリモンを台紙に止めるのに使います

  • チリモン図鑑

チリモンの名前を調べるのに使います。 webの図鑑もかなり充実していますし、本も何冊かでています。

チリモン図鑑カード100 ([教育用品])

チリモン図鑑カード100 ([教育用品])

  • 発売日: 2010/06/23
  • メディア: Stationery

チリメンモンスターをさがせ!

チリメンモンスターをさがせ!

  • 発売日: 2009/07/01
  • メディア: 大型本

チリモン博物誌

チリモン博物誌

手順

  1. まずは白い紙の上にチリモンを広げます 。

2. ここからピンセットでこれはと思う時にも1つ選び、 3. 虫眼鏡や顕微鏡で観察します。 4. つかんで名前を調べて、 5. 分別表に載せます。 6. チリモンはとってもちっちゃくて風で飛びやすいので、分別したチリモンは台紙の上にセロハンテープで留めておくと良いです。

どんなチリモンがいたの?

見つかったチリモンをご紹介します。

魚類

カタクチイワシ(いわゆるちりめんじゃこのメイン)

カワハギ

エソ

アジ

カマス

甲殻類

エビ

メガロパ幼生(カニの仲間)

軟体動物

イカ・タコ

その他

ヤムシ??

チリモン探しで得られること(子供たちも大人も)

チリモン探しで得られること。それは、

  • 宝探し感・わくわく感

珍しいチリモンを発見するとお宝を見つけたかのような達成感が得られます。 我が家の6歳児は1時間以上もくもくと探しておりました。 子供は収集心も強いです。

また、

  • 海の中にはこんなに小さなものがいっぱいいるんだと言うこと
  • 生き物を見つけ、分けるという生物分類学の入口に通じます。

ワクワクしながら理科の勉強になるおもしろい教材だと思いました。 夏休みの自由研究ネタにもオススメです。