「こどものもの」についてのエッセイを読みました。
- 作者:杉山 亮
- 発売日: 1998/07/01
- メディア: 単行本
子どもが小学1年生になりました。 3月は小学校の持ち物の準備でてんやわんやでした。 ランドセル。筆箱。体操着袋。 「こどものもの」を 買うときは、どんなものがいいだろうか、迷いますよね。 本書はそんな「こどものもの」に焦点をあてたエッセイです。
本書について
著者の杉山さん保育園の保育士さんを経て、今は児童文学作家として活躍されています。
子どもが杉山さんの本のファンで、杉山さんの本を探していたところ大人向けの本もあると気づきこちらを手に取りました。
本書は杉山さんが自分の子供時代そして保育士としての勤務時代を通して感じたことが書かれた本です。
はさみ、本棚、下敷き。
大人になるまでに必ず一度は買うものについて物への思いや選ぶ観点が書かれています。
観点として、「安全」「心地よさ」に加えて、子供に自由な発想をさせる「遊び心」が出てくる点、なるほどと共感しました。
著者が重要視するランドセル選びの観点とは
本書に登場するひとつめの「もの」が「ランドセル 」。
さて著者が考えるランドセル選びの最重要観点とは。
答えは重量。
著者は、軽いことの利点として、以下をあげています。
楽であること。
友達と雑談しながら歩けること。
周りを見渡す余裕が生まれること。だから何か面白いことを見つけられる。
素敵な朝には、スキップで行く気にもなれて、そんな子供達も様子を見れることは親にとっても嬉しい。
などなど。
ランドセルを買うときに考えたこと
ランドセルを選ぶときの観点は本当に色々ありますが、購入時に私が気にしたのは以下の四つです。
色。(子供が好きな色にしようか。小学校6年生まで使うことを考えてシックな色にしようか。)
素材。(合皮が革か。)
大きさ。(A 4のクリアファイルが入る! を売りにしてるランドセルもありますね。)
軽さ。(本物の素材は重いもの。素材とのトレードオフになるかもしれません)
最終的には本人が CM に影響され、ピカッと光るランドセルになりました。
小学校が始まって1ヶ月。ランドセルを買っての感想。
うちの小学校の場合、1年生のランドセルには、国語と算数の教科書・ノートと自由帳しか入っていません。
それでも、ランドセルは1年生のおちびが背負うには重いと感じます。
これが高学年になったらどんなに重くなっていくことでしょう。
毎日のことなので、100グラムでも軽くしてあげたいです。
というわけで、著者が重要視するランドセル選びの観点「重さ」。
同意します。
ちなみに我が家のランドセルフィットちゃん。
軽さが特徴的なクラリーノのランドセルです。
しかし最軽量のものを選択したわけではありません。
今時最軽量なものは1000g前後。
我が家のランドセルは確か1200 g ぐらい。
もっと軽さを突き詰めてもよかったかなと思っています。
ちなみに牛革のランドセルは1500gのものが主流のようです。
1000 G と1500 G だとだいぶ違うな、という感じがします。
ランドセルのカタログを見ていると、その機能の多さにめまいがしそうになりますが、今あって良かったなと思っているのは、防犯ブザーをかけるフックのみ。
それ以外の装飾的機能はなくてもなんとかなるような気がします。
こどものものを買う時の観点
最も大切なのは、そのものを使って子供が安全に心地よく過ごせるかどうか。
ランドセルとか学校用具はまずそこを考える。
そう思うとランドセルというのは、亀仙人の甲羅のごとき重荷ですので、軽くて背負いやすい、これが最重要だと思いました。
色々な物を買うときは、安全と健やかに過ごせる快適さを重要視して、 +αとして子供に自由に選択させること、そのものを使っていかに選択肢が多い行動がとれるかを考えていこうと思いました。
これから学用品やおもちゃ、本などなど、沢山の子供グッズを買われるお父さんお母さんにおすすめの本でした。
- 作者:杉山 亮
- 発売日: 1998/07/01
- メディア: 単行本