先日、5歳のこどもと一緒に、「つかめる水」を作ってみました。
本記事では、
つかめる水って何?
材料や手順
コツ
なぜつかめる水ができるのか
をメモしています。
つかめる水って何?
ジェル状の膜で水を包み込んだものです。
ジェル状の部分は昆布やわかめに含まれるアルギン酸と、カルシウムからできており、食べることもできます。
材料
特別な材料は2つ。 一つは食用アルギン酸ナトリウム 1g
もう一つは食用乳酸カルシウム 2.5g この2つは、例えばつかめる水の作製キットでの購入も可能です。
あとは、水(100cc+400cc+洗浄用)
を準備します。
※水道水でOKです。
道具
準備する道具は、
空のペットボトル
ボール 2つ
おたま
穴あきおたま(つかめる水をすくいとるのに使います。)
キッチンスケール
作り方
1.水100ccをペットボトルに入れます。
2.ここに、アルギン酸ナトリウム1gを加えます。
3.なかなか溶けませんが、ここが唯一頑張りどころ。
完全にとけるまでふります。
4.気泡が抜けるまでおいておきます。その間に5~6をします。
5.ボールに水を400cc入れます。
6.乳酸カルシウム2.5gを加えて混ぜます。
7.4でつくったアルギン酸ナトリウム水溶液をお玉にいれて、6.でつくった乳酸カルシウム水溶液にそっといれます。
8.3分後に穴あきおたまじゃくしですくいとります。
9.水をはったボールの中で洗って、完成!
コツ
- アルギン酸ナトリウムの全体が乳酸カルシウムに浸るようにします。 アルギン酸ナトリウムと乳酸カルシウムが接触し反応することによって、ジェル状の膜ができます。 接触しない箇所があると膜に穴が開いてしまいます。
- 乳酸カルシウム水溶液に浸す時間は様子を見ながら調整します。 長く浸すと固めになります
感想
スライム好きのこどもにはとても楽しかったようです。
この実験はスライムと違って、安全な材料のみでできますので、小さいお子さんにもお勧めです。
「Ooho!」って何?
最後に、「Ooho!」という言葉、今回初めて知ったのでメモしておきます。
『Ooho!』は、食べることもでき、生物分解性のあるウォーターボトル。英ロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アートを卒業した3人のデザイナー/エンジニアが結成したイノベーション・ラボ『Skipping Rocks Lab』のメンバーが共同で手掛けた初プロジェクトだ。 (時代はペットボトルレス!持ち運べる水「Ooho!」の作り方)
ペットボトルが大量に廃棄される社会問題の解決策として、学生たちによってこのつかめる水がペットボトルにならないかという提案がされたそうです。
強度が弱いとかいろいろ課題はありそうですが、実用化したら楽しいですね。
もしかしたら、未来の水筒はこの「つかめる水」かもしれません。